オリジナル企画【JOTARO×SHOWKO/Aura】シリーズ受注開始
いつも青花堂をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
この度青花堂では新たな伝統工芸のカタチとして、同じ京都にルーツを持つキモノデザイナーのJOTARO SAITO氏と陶芸家のSHOWKO氏のコラボから生まれた【JOTARO×SHOWKO/Aura】シリーズ3作品(Rock glass、Flower cube、Board plate)を発表し、初回受注を開始いたしましたのでご案内を申し上げます。
伝統工芸品同士のコラボ、あるいは著名なデザイナーの方と伝統工芸品がコラボすることも珍しくなくなった昨今。青花堂がめざしたのは、日本の伝統工芸品として「和のライフスタイル」を表現するプロダクトでありつつも、「アート」として世界に発信できる全く新しいシリーズです。コロナ禍を経て廃業を決意する伝統工芸の窯元・工房も増える中、ジャンルを限定せずに伝統工芸品同士の有機的な結びつきや化学反応を起こすことで更なる可能性を追求できないか。そう考えた時に思い至ったのが京都の「着物」と「焼物」のコラボレーションでした。
双方ともに同じ京都の伝統工芸品でありつつ、着物の絵柄という「平面」の美しさと焼物が表現する「立体」の美しさという決定的な違いもあります。この2つを巧く融合できたなら、きっと今まで見たこともない作品が生まれる。その想いから今回青花堂がオファーさせていただいた2人のクリエイターが、「JORARO SAITO氏」と「SHOWKO氏」だったのです。
【JOTARO×SHOWKO/Aura】は、伝統を受け継ぎつつも新たな創造性に富み、世界的に活躍する両氏が約二年の歳月をかけて作り上げたシリーズです。青花堂のオファーに応えていただき、「着物」の持つ文様の美しさを「焼物」として表現・具現化することで伝統工芸品の可能性を切り拓き、またアートとしてのメッセージ性にも富んだ全く新しい作品が完成しました。
「Aura」はラテン語で「風」を意味し、今回発表したRock glass、Flower cube、Board plateの3作品はいつの時代も人々の拠り所となってきた「北極星/Polaris」をテーマに、それぞれがまるで吹き抜けるような爽やかな新風のように、ライフスタイルにアクセントをもたらしてくれることを願い制作されました。単品でも存在感がありますが、3作品を集めてそれぞれどのように組み合わせるかで空間作り楽しむのも面白いシリーズです。
各作品の特長やスペックをもっと知りたい方、ご注文を希望される方は下記の商品ページをご覧ください。WEBから2024/7/31(水)までにお申し込みいただいた方への特典もございます。
【Flower cube商品詳細ページ】
【JOTARO×SHOWKO/Aura】flower cube(受注生産) – SEIKADO (seika-dou.com)
【Board plate商品詳細ページ】
【JOTARO×SHOWKO/Aura】Board plate 月/星(受注生産) – SEIKADO (seika-dou.com)
【Rock glass商品詳細ページ】
【JOTARO×SHOWKO/Aura】Rock glass (受注生産) – SEIKADO (seika-dou.com)
【JOTARO×SHOWKO/Aura】のRock glassやBoard plateがあることで「今日は家でパートナーと晩酌をしよう」、Flower cubeがあることで「季節の花を一つ買っていこうかな」、と行動が変わる=人生が変わる動機になり得る。そんなチカラを持つこの作品たちと一緒に、日常を楽しんでみませんか。
Creator’s interview① JOTARO SAITO
JOTARO SAITO(キモノデザイナー):京都出身。祖父に染色作家の故斉藤才三郎、父に現代キモノ作家・斉藤三才を持ち、近代染色作家の礎を築いてきた家系に生まれる。27歳の最年少でキモノ作家としてデビュー以来、現代空間にマッチするファッションとしてのキモノを追求。 メディアにも頻繁に紹介され、GACKT氏や早乙女太一氏の主演舞台の衣装を担当するなど様々な作品に衣装協力を行う。海外ではヴィクトリア・アンド・アルバート博物館「Kimono: Kyoto to Catwalk」出展。パーマネント・コレクションとして収蔵され、国際的な評価も高まっている。 2010年より唯一のキモノブランドとして東京コレクションに毎年参加。 現在、GINZA SIXにてカフェ併設の旗艦店と名古屋松坂屋に店舗をかまえる。 「伝統の進化」「和を楽しむライフスタイル」を提唱し、キモノデザイナー・テキスタイルアーティストとしてプロダクトやインテリアの制作まで多方面に活躍の場を広げている。
Q1.今回「京都の伝統工芸」という枠組みは同じですが、種類としては異業種とのコラボだと思います。コラボに対してどのような期待(楽しみ)を持っていたか、あるいは不安に思っていたことがあればお教えください。
A1.クリエイターのコラボレーションという事で作風の全く違う二人、二つの個性が共鳴出来るのか?という事が最大の不安要素でした。しかし、SHOWKOさんにお会いしてそのお人柄とセンスが不安を帳消しにしてくれました。
Q2.Q1で抱いていた気持ちは実際の作品を見てどう変化しましたか。
A2.SHOWKOさんの繊細で独特な意匠や細工とJOTAROの縞ボタン柄が持つ大胆さがミックスされた稀有なプロダクトが生まれたと思いました。
Q3.今回のコラボ第一弾「Auraシリーズ」ではどのようなことを表現されましたか。あるいは表現したいと思われましたか。
A3.まずは日常に溶け込む作品を創りたいと思いました。日々の生活にちょっとしたアクセントを届けられるようなアイテムを目指しました。
Q4.今回の「Auraシリーズ」ではどのような方に手に取っていただきたいですか。また、どのように使って楽しんでいただきたいですか。
A4.お客様各々のライフスタイルのアクセントになるような作品だと思うし、大事に取っておくというよりは、日々使っていただきたいと思います。奇跡的なご縁があって出来たAuraというブランドなので、このプロジェクトが広がっていく事が私の楽しみの一つです。
Creator’s interview② SHOWKO
SHOWKO(陶芸家 SIONE主宰):330年続く茶陶の窯元「真葛焼」に生まれる。佐賀での陶芸の修行の後、京都にて自身の工房を立ち上げ陶板画作家として独特の技法で制作をはじめる。 グラフィックデザイナーとしての経験を経て、 2009年、読む器というコンセプトで物語のあるブランド「SIONE(シオネ)」を立ち上げる。 現在、京都の銀閣寺界隈にて直営店をもつ。 「感性のある人が習慣にしていること」など、五感をテーマにした著書もロングセラーとなり文筆家としても、活動している。 制作を通して、もてなしの時間や空間を創造し国内外にて展覧会を開催。
Q1.今回「京都の伝統工芸」という枠組みは同じですが、種類としては異業種とのコラボだと思います。コラボに対してどのような期待(楽しみ)を持っていたか、あるいは不安に思っていたことがあればお教えください。
A1.着物とのコラボは初めてでしたが、JOTARO氏の活躍は前から存じ上げていました。既存の枠組みに囚われないJOTARO氏とのコラボは楽しみでしたし、畳むと平面の着物を立体である焼物で表現していくことでどのような相乗効果が生まれるかにも興味を持ちました。一方で完成されている着物の絵柄にどのような感性を入れてアレンジできるかという点で不安もありました。
Q2.Q1で抱いていた気持ちは実際の作品を見てどう変化しましたか。
A2.絵柄の入り方や場所についてJOTARO氏から指定を受けたあとは数度のミーティングを経つつも私の自由にさせてもらった部分も多かったと感じています。その分プレッシャーもありましたが完成後のレビューでJOTARO氏から称賛をいただき安堵しました。制作中は立体物としてどの角度・方向から見ても絵柄の構図が完成しているのを確認できた瞬間に自信を持てましたね。
Q3.今回のコラボ第一弾「Auraシリーズ」ではどのようなことを表現されましたか。あるいは表現したいと思われましたか。
A3.北極星/Polarisをテーマとして一本筋道を通しています。ですが絵柄としては北極星は直接描くことはしていません。北斗七星とカシオペア座だけを描くことで「見えないけれど確かにあるもの」として表現しています。古来から北極星は動かない指針として人々の生活に役立ってきましたが、現代もそのようなものを皆求めていると感じています。何が正解かは分からない時代ですが、北極星のように揺るがない、自分だけの価値観が見つけられるようにと想いを込めました。
Q4.今回の「Auraシリーズ」ではどのような方に手に取っていただきたいですか。また、どのように使って楽しんでいただきたいですか。
A4.どの向きからでも見所がありますし、他のアイテムと組み合わせたり並べたりと、セットで空間作りを楽しみ、日常も楽しんで欲しいと思います。あとは例えば今回Flower cubeがお家にあると、「花をひとつ買って帰ろう」という動機になる、うつわにはそういう効果があるんです。そういう小さなことから習慣が変わると、人生も変わってくる。そういうきっかけになれると嬉しいですね。