作品説明
有田焼・柿右衛門窯、十三代酒井田柿右衛門の8寸皿です。1640年に日本で初めて赤絵の技法を用いて赤絵磁器を創始し、赤絵と白磁の美しさの調和性を高め、「柿右衛門様式」として確立。十二代・十三代柿右衛門が重要無形文化財として認定される「濁手」を復元させ、以降現十五代まで受け継がれ続けている、日本でも最高峰の由緒ある窯元です。
本作品は1982年に没した十三代柿右衛門の大変貴重な作品です。柿右衛門作品の最高峰の証である濁手の素地に、柔らかい雰囲気の赤絵により丁寧に描かれた芥子(けし)の花の絵柄と、紅と白の対比が美しい8寸皿です。濁手とは柔らかく暖かみのある乳白色の生地のことで、この技法は柿右衛門だけの技法として、重要無形文化財に認定されています。芥子の花言葉には、恋の予感・いたわり・思いやりや慰めなど、素敵な意味が込められています。
マイセン窯等ヨーロッパ窯業界にも大きな影響を与えた柿右衛門ならではの技法が光る逸品は、飾り皿として設置されたお部屋を日本最高峰の空間に変えてくれます。また、芥子の花言葉の意味を込め、特別な記念品や贈り物としても喜ばれることは間違いありません。
十三代柿右衛門の並ぶ者のない見事な技術とセンスが感じられる8寸皿は、普段の何気ないひとときも一瞬で特別な時間へと変えてくれることでしょう。日本を代表する伝統工芸品として名高い有田焼、そして古い歴史を持ち、由緒ある柿右衛門窯を中興させた柿右衛門窯の作品手に入れるまたとないチャンスです。もちろん一点物ですので、お早めにお問い合わせください。
※本作品に木箱は付属しておりません。あらかじめご了承ください。
作家:酒井田柿右衛門(十三代)
1906年 佐賀県西松浦郡に12代酒井田柿右衛門の長男として生まれる
1924年 有田工業学校製陶科を卒業
1953年 父と共に「濁手」の復元に成功
文化財保護委員会より無形文化財の記録選択を受ける
1963年 父の死去に伴い13代酒井田柿右衛門を襲名
1964年 日本工芸会正会員となる
1967年 佐賀県重要無形文化財認定、佐賀県文化功労者として表彰
1970年 佐賀県陶芸協会会長就任
1971年 「柿右衛門」(濁手)が重要無形文化財に総合指定され、その保持者として認定
※1976年 文化財保護法の改正により、保持者は柿右衛門製陶技術保存会に認定換
1972年 紫綬褒章
1975年 西日本文化賞
1978年 勲四等旭日小綬章
1979年 佐賀新聞社文化賞を受賞
1982年 没 没後正五位に叙せられ、有田町名誉町民の称号を受ける
作品詳細
寸法
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直径24cm×高さ3.4cm |
電子レンジ | 不可 |
食洗機 |
不可
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