作品説明
有田焼・柿右衛門窯、十四代酒井田柿右衛門の時代の額皿です。1640年に日本で初めて赤絵の技法を用いて赤絵磁器を創始し、赤絵と白磁の美しさの調和性を高め「柿右衛門様式」として確立。その後衰退していましたが、十二代・十三代柿右衛門が重要無形文化財として認定される「濁手」を復元させ、以降現十五代まで受け継がれ続けている、日本でも最高峰の由緒ある窯元です。また、十四代は人間国宝にも認定されています。
艶感のある白磁に、柿右衛門様式を代表する赤・緑・黄・青色を用い、色彩鮮やかな牡丹の花と、二羽の鳥の絵柄は非常に優美で、職人の精緻な技術により、細部まで美しく描かれたうつわです。牡丹の花の絵柄の配置は左右非対称になっており特徴的で、また牡丹には誠実・富貴・壮麗といった素敵な意味が込められています。
柿右衛門ならではの技法が光る額皿は、客間や玄関など、お部屋を彩るインテリアとして飾っても素敵に映えることはもちろん、料理を盛りつけるうつわとしてお使いいただくことで食卓をより華やかに彩り、また、牡丹の花言葉の意味を込めて、十四代の時代の大変貴重な逸品として記念品や特別な贈り物としても喜ばれることは間違いありません。
日本最高峰の柿右衛門窯の職人の見事な技術とセンスが感じられる額皿は、普段の何気ないひとときも一瞬で特別な時間へと変えてくれることでしょう。日本を代表する伝統工芸品として名高い有田焼、そして古い歴史を持ち、由緒ある窯元である柿右衛門窯のうつわを是非手に取ってお使いいただき、なにげない日々の日常を楽しく彩ってみませんか。
作家:酒井田柿右衛門(十四代)
1934年 佐賀県西松浦郡有田町に生まれる
多摩美術大学日本画科で日本画を学んで絵付けの基礎を学び、卒業後に帰郷して父の十三代柿右衛門に弟子入りする。「濁手」の技術も同時に学んでいく
1971年 日本工芸会会員となる
1982年 父の死を受け十四代を襲名する
1983年 アメリカ合衆国の「クローズ・アップ・オブ・ジャパン・イン・サンフラシスコ」にて海外で初出品し、サンフランシスコ市長から名誉市民号を贈られる
1986年 日本伝統工芸展「日本工芸会奨励賞」(1992年にも受賞)
1999年 文部大臣表彰
2001年 勲三等旭日中綬章/重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定
2006年 有田町名誉町民
2013年 没
作品詳細
寸法
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直径21cm×高さ3cm |
電子レンジ | 不可 |
食洗機 |
不可
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