会津本郷焼 宗像利浩 瑠璃双耳水指

作品説明

会津本郷焼・宗像窯八代当主・宗像利浩による水指です。

茶釜に水を足したり、茶道具を洗うための水を貯えたりと、点前に必須の水指。茶道の中でも殊更に「水」を司る茶道具ですが、本作品は流れ落ちる瑠璃色の釉薬が美しく、まるで滝のように「水」を感じさせる逸品です。

幽玄な雰囲気が深みを感じさせますが、造形としても一般的な筒状の水指にとどまらず、本体には「双耳」が付いており、また蓋の持ち手にもアーチ形と高度な技術が使われています。

近年では本来の使い方だけでなく「骨壺」にも用いる方もいらっしゃいますが、この穏やかな水指であれば安らげることは間違いありません。

その佇まいから、「自然の美」の素晴らしさを改めて実感させてもらえる作品です。茶道具としてだけでなくインテリア等としてもぜひお手元に置いていただき、うつわとの日々の対話をお楽しみください。

作家：宗像利浩（宗像窯）

1957年　会津美里町に生まれる

1977年　京都嵯峨美術短期大学陶芸科卒

1997年　日本陶芸展準大賞

1998年　NHK「やきもの探訪～用の美を創る～」放映

2003年　日本陶芸展　文部科学大臣賞

2005年　1719年より続く宗像窯の八代当主を継承

2008年　日本橋三越本店特選画廊にて個展開催

2010年　パリにて個展開催

2012年　福島大学客員教授に就任（～2019年）

2013年　東大寺に茶碗奉納

2016年　第36回伝統文化ポーラ賞・地域賞

　　　　 作陶40周年記念展（日本橋高島屋・高島屋大阪店）

日本工芸会正会員、会津大学短期大学部非常勤講師

作品詳細