作品説明
京焼・清水焼の作家、土渕善亜貴による酒盞(酒杯)です。
日本の国宝、曜変天目茶碗は「うつわの中の宇宙」と評され、うつわの特に内側に大小の星のような瑠璃色あるいは虹色の光彩が黒い釉薬の上に浮かんでいるような紋様をしています。これらは中国の宋の時代に作られたものが日本に渡ってきたと言われていますが、その製法は明らかになっておらず、多くの陶芸家が挑んできたものの長らく再現は実現していませんでした。
そのような中で土渕善亜貴は2017年より再現に取り組み、4000にも及ぶ釉薬の調合・2回作り直した専用の窯での焼成に取り組み、2年かけて限りなく曜変天目に近い紋様の再現に成功しました。これにより2019年8月第41回京焼・清水焼展で最高賞・経産大臣賞受賞し、その後も日々研究を重ねています。しかし現在でも成功率は1~2%であり、今なお再現が難しい作品であることは変わりありません。この大変貴重な曜変天目の酒杯を、今回お届けいたします。
こちらは国宝の曜変天目茶碗より小さいサイズの酒杯ですが、うつわの内側にはしっかりと銀河や星々のような光彩が現出しており、国宝の放つ輝きをご自宅で愉しむことができます。酒杯としてご利用いただけば、お酒により揺らめく銀河を手のひらのうえでいつまでも眺められる、極上の時間になることは間違いありません。
個人としてお楽しみいただくのはもちろん、贈り物としてもこれ以上の作品はそうそうないでしょう。アートとして飾るのも素敵です。
憧れの国宝を再現した特別なうつわで、日常を美術館のように彩ってみませんか。
※手作りのため色や形は一つ一つ異なります。ご了承ください。
※電子レンジ・食洗器使用はお勧めしておりません。手洗いで永くお使いください。
作家:土渕善亜貴(陶葊窯)
陶葊窯 4代目当主
1980年 京都市に生まれる。
2003年 同志社大学文学部卒業 美学及び芸術学専攻。
三代目陶葊当主 善英に師事。
2010年 四代目陶葊当主になる。
2018年 曜変天目を完成させる。
2019年 土渕善亜貴 個人としての作品発表を開始。
臨済宗東福寺派の大本山である東福寺に「曜変天目」を奉納。
MIHO MUSEUMに「曜変天目」を収蔵。
第41回京焼・清水焼展にて最高賞・経産大臣賞 受賞。
「gallery 土渕善亜貴」オープン。
2020年 第49回日本伝統工芸近畿展 入選。
第67回日本伝統工芸展 入選(パナソニック賞受賞)。
京都市から「未来の名匠」認定。
2021年 第50回日本伝統工芸近畿展 入選。
第43回京焼・清水焼展にて京都陶磁器協会理事長賞 受賞。
2022年 経済産業大臣指定伝統的工芸品「京焼・清水焼」伝統工芸士認定。
第53回青窯会作陶展 京都市長賞受賞。
第51回日本伝統工芸近畿展 入選。
第118回有田国際陶磁器展 産業陶磁器部門 佐賀県商工会議所連合会賞 受賞。
第63回京都色絵陶芸展 京焼・清水焼伝統工芸会士会長賞 受賞。
作品詳細
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直径8.6㎝×高さ5㎝ |
電子レンジ |
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食洗機 |
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