作品説明
京焼・清水焼の名窯、雲泉窯が手掛けた、格調と迫力を兼ね備えた八寸皿。
器一面に広がる渦文を背景に、天を舞う鳳凰と雲間を駆ける龍が、躍動感あふれる構図で描かれています。
鳳凰は平和と繁栄を、龍は力と守護、成功を象徴する瑞獣。
この二つが共演することで、調和のとれた永続的な繁栄を意味する、極めて格調高い吉祥意匠となります。
細やかに連なる赤絵の渦紋は、単なる背景にとどまらず、空気の流れや気の動きを思わせるように画面全体にリズムを与え、鳳凰の翼の広がりや、龍のしなやかな動きを一層際立たせています。
鳳凰の伸びやかな線、龍の力強い曲線、そしてそれらを包み込む赤い渦紋の反復が、視線を器の中で自然に巡らせ、尽きることのない鑑賞性をもたらします。
日々の食卓はもちろん、記念の贈り物や飾りとして、末永く愛でたい逸品。
京焼の手描きならではの構図美と、赤絵の渦紋が生み出す躍動感を、ぜひ間近でお楽しみください。
作家:加藤雲泉
小清水の作風に惹かれ、染付 彩色等に独自の境地を開くべく日々作陶している。
1949年 京都に生まれる
1968年 京都市立伏見工業高校窯業科卒業
祖父橋本雲泉に師事
1977年 東山泉湧寺より山科へ移築し開業する
1983年 雲泉を継承する
1996年 伝統工芸士の認定を受ける
作品詳細
| 寸法 | 直径25cm×高さ4cm |
| 電子レンジ | 不可 |
| 食洗機 | 不可 |



