
作品説明
京焼・清水焼の作家、空女の平盃です。
見込に金彩と白い渦が舞い、周囲には色鮮やかな魚や海の生き物たちが戯れるように描かれています。
盃の縁には、今にも海から引き上げられようとする瞬間を切り取ったかのような網目模様が施され、交互に配置された黒と青の七宝紋とのコントラストが、器全体に躍動感と物語性をもたらします。
外側の紋様が内側にほのかに透けるほど、繊細に仕上げられた薄手の生地で、唇に触れた瞬間、驚くほど滑らかな口当たりが酒の旨みを際立たせます。
お酒を注げば、網が揺れ、命が舞う、盃の中に広がる海の情景。
芸術性と遊び心を兼ね備えた逸品は贈り物にも最適です。
美と機能が融合した一盃で、贅沢な酒の時間を愉しんでみませんか。
作家:空女(小野多美枝)
空女の華薩摩は、京薩摩の技法を伝承する作品で、京薩摩との違いは磁器に錦手・金襴手の細描を施している点にある。
その技法は仁清などの土ものの生地に描くのに比べて磁器に描くのは困難といわれ、その中でも細かい図柄は特に難しいとされている。
京薩摩の技法にこだわりつつも古くからある京薩摩の写し文様にとどまることなく、独自のデザイン・発想で新しい展開をみせている
1955年 京都に生まれる
1978年 京都府陶工訓練校卒業
1979年 清水焼窯元に絵付師として就業
1996年 京都伝統工芸大学校 絵付講師就任
2001年 絵付作家として独立
2012年 京都美術工芸大学 陶芸学部 絵付講師就任
作品詳細
寸法
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直径8.2cm×高さ3cm |
電子レンジ |
不可
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食洗機 |
不可
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